白い大型犬とセットで天然光の王をお持ち帰り~したいです
奇妙でおかしな変人ですが、宜しく
ちなみに好きなタイプは天然貧乳です(誰も聞いてねぇよ)
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
前後編の若干シリアス
にょたアリ。
気になる方は続きからドウゾ!
それは、昨日の事だった。俺は仕事を終え自宅前まで来てみると
何やら家の前に人が倒れている。
厄介事に関わりたく無かったので、見て見ぬふりをしようと思っていたのだが…
「あぁ、どうしようこの子」
思わず、家に連れ帰ってしまった…
その子の顔をちらっと確認しながら、ベッドの縁に腰かけ、小さなため息を一つ。
何故なら、俺の家の前に倒れていたこの子は
大好きなご主人様にそっくりな顔立ちをした女の子だったからだ。
流石にどんな事情があるのか分からないけれど、放っておけない。
多分、関連は無いだろうし他人の空似だろうけど…
まぁ、呼吸してるしそのうち目が覚めるよね。
目立った外傷とかも無いから、誰かに襲われた訳でも無さそうだし…
でもなら、何故こんな廃工場街なんか女の子一人で来たんだろう?
誰か探しに来たとか?
目が覚めたら、街まで送って行ってあげよう。
そう思っていた俺が甘かった事に気づいたのはそれから約2時間後の事だった。
ベッドに横たわっていた少女がゆっくりと目を開けた。
何度か瞬きをし、ゆっくり上体をお越す
見慣れない風景に彼女はきょろきょろと辺りを見回した。
「あ、気が付いたんだね。此処は俺の家だよ。家の前で倒れてたから中に運んだんだけど…」
彼女からの返答は無い
「えっと、俺は洸って言うんだけど君は?」
問い掛けてみると、彼女はしばし沈黙した後、首を横へ振った。
「え?」
想像していない事態に間抜けな声を出す俺。
「じゃ、じゃぁ君は何処から来たのかな?」
またしても少女は首を横に振った。
世間一般に言う、記憶喪失というやつである
名前も住所も分からない女の子を拾ってしまった。
勿論このまま放り出す訳にもいかないし…
「…ひとまず、名前無いと呼ぶ時困るよね」
少女は俺の問い掛けにこくんと首を縦に振った。
喋れないのかなこの子…
さっきから一言も話してくれないけど
「んーじゃぁ…」
頭に俺の大好きなご主人様の顔が浮かんだ
本当に似てるんだよなこの子…
「…りゅうこ」
俺の言った名前を聞くとその子はにっこりと微笑んだ
気に入ってくれたのかな?不本意だけど…汗
「良し、じゃぁ今日から名前はりゅうこね!」
笑ってみせると、緊張が解けたのか、りゅうこちゃんのお腹の音が辺りに響いた。
あー何も食べて無いもんね…
「何か作ってあげるよ。ちょっと待っててね」
りゅうこちゃんはベッドから起き上がると、こくこくと首を縦に振った。
その後、俺の作った料理をにこにこしながら食べてくれた。
年の頃はアキ達と同じ位かもう少し下位かな…
記憶が無いから本人に確認も取れないし
あ、そういえば
俺は指し当たって一つ問題に直面した
暫く家に置いてあげるにしろ、りゅうこちゃんの着替え無いよねぇ…
食べ終わったりゅうこの頭を撫でながらゆっくり隣に腰を下ろす
「りゅうこちゃん、少ししたら一緒に買い物行こうか?
替えの服とかパジャマとか無いと困るからね!お兄さん買ってあげるよ」
水の入ったコップを両手で持ちながら、りゅうこちゃんは俺の顔を見て頷いた
んー可愛いなぁ…劉黒に妹が居たらこんな感じなのかな?
って、レイに兄弟も何も無いんだけどね。
その日の午後はとても天気が良くなった。
りゅうこちゃんと二人で必要な物を買いに行ったんだけど、そういえば俺
こんな風に誰かと買い物するなんて事滅多に無いや…
いつも一人だったしねぇ
着いたのはショッピングモールに入ってる下着屋さん。
「さぁ、りゅうこちゃん、おねーさんにサイズ計ってもらいな!」
しかし、俺の袖を掴んだまま動こうとしない
「えっと、流石に俺が中に入るのはちょっと…此処で待っててあげるから好きなの選んで来てよ」
何とか店員さんにりゅうこちゃんを託し、俺は店の前で決まるのを待った
数分後サイズを計り終えたりゅうこちゃんが更衣室から出てくる
一直線に俺の方へ駆け寄ると、袖を掴まれた
「何か良いの見つかった?」
りゅうこちゃんの目線の高さまで屈んでにっこり微笑む
すると斜め向かいの白い生地に赤いリボンの付いた下着を指差した
「あれが良いの?」
とても女の子らしい、シフォンぽいデザインの可愛らしいものだ
にしても、色々あるんだけど、白か…
劉黒も白好きだったな
指を指した下着を抱えてにっこりと笑顔を作るりゅうこちゃん
その後数着選んで次の店へ移動した
日曜雑貨や洋服を選び、帰る頃には荷物で一杯になっていた
「はー買ったねぇ…重くない?」
りゅうこちゃんは笑いながら首を縦に振る
本当、可愛いなぁ。
その日は家に帰ると、買って来たキャミソールタイプの部屋着を着てくれた。
そういえば、買い物して来たのは良いが、肝心な事を忘れていた…
ウチ、布団一つしか無かったよね。
ま、最悪俺がソファーで寝たら良いか!
「さ、りゅうこちゃんそろそろ寝ようか?ベッド一つしか無いから俺ソファーで寝るね…」
りゅうこちゃんは俺の言葉を聞くと袖を掴んで首を横に振った
その後ポフポフと布団を叩く
「え、俺と一緒で良いの?」
こくこくと頷く
りゅうこちゃんの頭を撫でると、嬉しそうに笑ってくれた
「そっか、じゃぁお休み」
下心ナシで誰かと一緒の布団で寝るなんて、暫く無かったな…
不思議な感覚
少しするとりゅうこちゃんの寝息が聞こえてきた
さ、俺も寝ようっと
後編へ続く