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ハロウィンSS出来ました。
今週から洸を作り始めようと思っていますので、きっと当日忘れてそうな気が…汗
なので一足先に文章だけ載せときます

設定が特殊なのでレイ主従的関係ではありませんが、洸と劉黒しか出てこないです
興味のある方のみ続きからドゾ!






ハロウィンSS ~パートナー~



此処はある王宮の一室
長い艶やかでやや癖のある黒髪と紅い瞳が印象的な彼の名は劉黒
体を覆う白い包帯は別に怪我をしているのでは無い
胸から下が透明な為、姿が見える様包帯を巻いているのだ
この王宮の管理者をやっている

手を伸ばしテーブルに置いてあるティーカップを口に運ぶと、ふんわりと優しい香りが鼻に届き、
口の中に紅茶の味が広がりほっと一息ついた
やはり淹れたての紅茶が一番である

実を云えば先程ひと仕事終えたばかりで、今日はいつもより少し遅いティータイムだ
彼の住んでいる世界には白いトカゲの様な生き物が生息している
普段は温和しいのだが、ごくたまに暴走する事があり、それを処理してきた

劉黒は二三度瞬きをするとカップの横に置いてある果物を摘み口に運んだ

その直後、ドアをノックする音と男の声

「劉黒、帰ってる?」

「あぁ洸か…」

返事をすると、ソファーを後にしドアノブに手を掛けた
ゆっくりと開かれたドアの前には眼鏡を掛けた長身の男が佇んでいる
黒い燕尾服に身を包み、マントを羽織っていた
首元には紫色のスカーフタイ
にっこりと笑った口には鋭い牙が覗く
そう、彼はヴァンパイアの一族だ

洸は指を劉黒の首筋に這わしながら、耳元に口を近づけた

「ねぇ劉黒、俺お腹空いちゃったんだよね…良いでしょ?」

低い甘えた声が小さく耳に響き劉黒の見えない所で金色の瞳がゆっくりと細められる

劉黒は『あぁ、それで…』と言う表情をしながら頷いた

「以前の食事からそんなに経っていたのか」

大体洸の食事は週に1回程
お腹が空くとこうして劉黒の元へおねだりしに来る

「先に紅茶を飲ませてくれないか?冷めてしまっては味が落ちてしまうからな」

ソファーに戻ると飲みかけの紅茶を啜った
洸は劉黒の隣へ腰を下ろすと、果物が乗っている皿に手を延ばし苺を掴み口の中に放り込んだ
歯で噛み潰すと、少し酸味のある果汁が溢れ出す

主食は血液だが、普通の食事が出来ない訳ではない
ただ人間のそれと違い栄養を摂取する必要が無い為、あまり食事に執着は無い
しかし、劉黒が食べているのを目にすると、どういう食感でどういう味がするのか気になった
 
程なくして劉黒のティータイムが一段落する
カップをテーブルに戻すと、自らの首に巻き付いている包帯をずらした
日に焼けていない白い肌が露わになり、洸は思わず唾を飲み込む

「あまり痛くしないでくれよ」

そう言って首を右側に傾けた
劉黒の肌にはうっすらと噛み後が残っている
以前食事した時のものだろうか、洸は眉を寄せ跡をそっと撫でた

「ごめんね劉黒…なるべく跡残らない様にしてたんだけど、少し残っちゃったね」

申し訳なさそうに呟く

「そんなに気にする事は無い
この位なら全然気にならないからな!
さ、腹が減っているのだろう?」

「うん…いただきます」

鋭い牙がきめ細やかな白い肌にぷつりと食い込む
刺された瞬間は何度やってもやはり痛む
小さく苦痛の声を上げると、洸は劉黒を抱く腕に力を込めた

やがてゆっくりと溢れ出す血液を器用に飲み込んでいく
時間にして約30秒程
牙を引き抜くと、患部を自らの舌で舐め上げる

「…っ!洸、くすぐったい…」

「ちょっと我慢してよ…俺の体液は牙で付けた傷の治癒力があるんだから
ただでさえ少し跡残っちゃってるんだからさー」

ちゅっと音がなる度に、くすぐったくて身じろぐ劉黒
洸は丁寧に何度も噛み跡を舐める
口を離す頃には傷口はほぼ塞がっていた

「満足したようだな」

そう口にした劉黒の前に居たのは白い大型犬だ
小さなシルクハットを被り、首には紫色のリボン
背には黒い蝙蝠の様な翼が生えていた
洸は普段、劉黒と居る時は大概この姿なのだ
空腹になると人の姿になるらしい…

劉黒は微笑みながら、洸の頭を撫でた

「早いものだな、私とお前が出会ってもう2年も経つのか…」

そっと瞼を閉じその頃を思い出してみる

本来、吸血族はパートナーと呼ばれる相手を1人作る
一度でも血を吸ってしまうと、パートナーとして契約しなければならない
闇雲に血を吸い、いらぬ被害を出さない配慮だ
そして、その相手からのみ血液を分けて貰うのが掟…
それは相手が生を全うするまで続く
子孫を残す為に異性とパートナーになるのが普通なのだが、洸の場合は違った
否、間違えたと言った方が正しいだろう

 

たまたま庭を散歩していた劉黒は人影に気づき近づいてみると、洸が倒れていた
腹を空かせ、意識が朦朧としていた洸は目の前に居た劉黒に反射的に噛み付いたのだ
ぱっと見て女性かと思った劉黒は実は男だった事実
その時の落胆具合は半端ではなかったらしい

劉黒は楽しそうにその時の事を話すと洸は座っている劉黒の膝に顎を乗せた

「でも今は、俺のパートナーが劉黒で良かったと思ってるよ」

膝に乗っかった洸を撫でながら静かに微笑む

「私も洸と出会えて良かったと思っている」

劉黒の言葉に驚きを隠せず変な声をあげてしまう
そんな洸をくすくすと笑いながら劉黒はまた話し始めた

「この王宮からあまり外に出れない私に代わって、洸が働いてくれるからな
大変助かっている…ありがとう」

「え、いやそんな…///」

お礼を言われ思い切り照れた
劉黒の言葉を聞く度に心が暖かくなる
洸はいつまでも劉黒の側に在りたいと願った
そして誓う、ずっと何があっても守っていこうと…



そんな感じで、イラスト多分11月になってしまうかもです。
つか、11月1日にマジで祝う事になりそうなので、それまでに洸を作らねばなんですよ
あと10日位しか無いけど、休み2回しか無いけど気合で頑張ろうと思います



 

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